【訪問時期 Visited Date】2020/3/3~2020/3/11
【訪問場所 Visited Site】ソコトラ島 ホック・ケイブ&アリヘル・ビーチ Hoq Cave and Ariher Beach, Socotra islands, Yemen
※文中の料金等は2020年3月現在のものです
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前回の旅行記
ソコトラ島6日目のプログラムは、ディハムリ海洋保護区からソコトラ島最大の洞窟ホック・ケイブで地下洞窟探検、そのあと白砂丘とミニピラミッドが無数に広がるアリヘル・ビーチを訪問。
今回はその後編、ホックケイブから生還後、念願のミニピラミッドだらけのアリヘル・ビーチへ移動編です
<ソコトラ島訪問マップ Socotra visited Map>
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ホックケイブ地下洞窟探検から生還し
ようやくランチタイム
本日は洞窟の麓にたたずむ小さな村の
とあるお宅の一室をお借りするらしい
ドライバーのサラさんがさっそく支度にかかってます

1400 ご近所のお宅を借りてランチタイム Mayumi
これがソコトラ島の一般的な民家のお庭なのかな
シンプルだけど、きれいにまとまってますね

1401 一般家庭のお宅のお庭 Mayumi
本日のランチ
サフランライスのビリヤニにシーチキン
マラッハサという名前のポテトカレーソース
そしてホブス
前菜はドライフルーツのデーツ
食感は干し柿、マロングラッセのような甘さの強いこのドライフルーツ
ソコトラの人はどうしてかデーツとご飯を交互に食べる
美味しい……だろうなぁ

1402 本日のランチ Mayumi
この家主さんももれなく同席して昼飯
ちなみに奥さんや子どもたちは基本的に男性が多い場には現れないので
別の場所で昼飯みたい

1403 家主さんも同じ釜の飯を食う Mayumi
しかし、皆器用に手を使って食べる
寿司を握る要領でご飯をわし掴みし
結構大きめのシャリにしてギュッギュと押し固めて口に放り込む
(終わったらちゃんと水で手を洗うけど)
一回真似してみたけど、お米がポソポソでうまくまとまらず
諦めてスプーン使って食べました

1404 手で器用に丸めて食べてる Mayumi
ランチが終われば恒例のチャイタイム
そして早くも横になり皆まったり……

1405 食べ終わったらチャイタイム Mayumi
多少お金は払っているとはいえ
人ん家でここまであけっぴろげにくつろぐのは
ソコトラ島(イエメン流?)ならでは
布団でもクッションでも、あるものは勝手に広げて使っていいらしい
ソコトラ島の人たちは一つの大きなファミリーみたいな感じなので
島民同士の場合、他人行儀とか遠慮という文字があまりないようです

1406 人ん家でも関係なくまったりタイム Mayumi
扉をあけっぱなしにしておくと
もれなくヤギも入ってくる

1407 もれなくヤギも来訪 Mayumi
戸棚の上には野生の小鳥が羽休め中
なんでもありだ

1408 家の中では小鳥も羽休め Mayumi
(彼らが)まったりしたあとは
島南東部にあるアリヘル・ビーチを目指す
また独特の奇岩地帯が広がっている

1409 またちょっと違う風景 Mayumi
いよいよアリヘル・ビーチ到着!
念願の三角お山のピラミッド群とご対面!
これ、「世界ふしぎ発見!」で観て以来、
龍血樹やボトルツリーの次に絶対見てみたかったんです!!

1410 「世界ふしぎ発見!」でみた光景が目の前に! Mayumi
三角形の山というかミニピラミッドというか
とんがりハットみたいなのがおびただしい数ビーチに作られています
なんともミステリーな風景……

1411 ミステリーな風景…… Mayumi
これを作り出したのは、あの黄色のソコトラガニ
これらはカニの巣で、彼らが砂を掘ってうずたかく砂を盛上げたもの
奄美大島の固有種のフグが海底ミステリーサークル作ったように
ソコトラのカニは海辺にミステリーピラミッド作ってます

1412 ソコトラカニが作り上げたミステリー Mayumi
西日があたって眩しい

1413 露出オーバー Mayumi
ミニピラミッドの奥に広がっているのは砂丘です
この地も一帯が白砂の砂丘に覆われています

1414 背後には巨大な白砂の砂丘が Mayumi
午後遅くだったので日もだいぶ傾き
露出オーバーでうまく撮れず
カニは隠れて現れないし
翌朝リベンジすることにします

1415 明日の朝リベンジ! Mayumi
アリヘル・ビーチ前に広がる白砂の砂丘
断崖が長い年月をかけて風化侵食されて砂丘が生まれたというけれど
何で真っ白なのかふしぎですね

1416 アリヘル・ビーチ名物の白砂丘 Mayumi
砂丘の尾根伝いと砂丘の中腹あたりに黒の斑点が見えるでしょう?
あれらは皆、外国人観光客ら
迂回して少しずつ砂丘のてっぺんまで登ったあと
そこからスライディングして降りる遊びがツアー客の間で流行ってます
今まさに登っているのは70歳代のおばあちゃんらしく、そのパワフルさに舌を巻くばかり
(わたしは時間がなくて登らず)

1417 黒い斑点は人間です! Mayumi
砂丘の麓には
山から湧き出る地下水でできた淡水の川が流れてます

1418 砂丘の麓には淡水の川が流れてる Mayumi
当然シャワーなど無いので
ビーチで泳いだらここがシャワー代わり
とりあえず
今朝シュノーケリングした際に着用した水着やギア一式を洗濯しました

1419 川で洗濯 Mayumi
川の水深はあまり深くないですが
当然魚の群れが泳いでいて
浅瀬に一人ぼっちでたゆたっていた小魚に手をかざしたら
引き寄せられるように、まさかのすり寄り!
野生の魚がわたしの手の中に!こんな奇跡が起こっていいのか
さすがソコトラ島!

1420 野生の魚がわたしの手に! Mayumi
指と指の隙間に顔をうずめたり
なでなでしても一切逃げない……
なんてやさしい世界…
魚が人間を信用している……
なんだか愛おしさがこみあげてきました
が、かわいそうなので群れに返してやりました

1421 甘える魚が愛おしくなってきた Mayumi
洗濯を続けていたら
薪用の枯れ木を運んでいた別ツアーのスタッフに話しかけられ
ただし、彼は英語が話せず身振り手振りでコミュニケーション
わたしが「そこに魚がいるよね」と指差したら
「獲って欲しい」と勘違いしたらしく
おもむろにこぶし大の小石を持ち上げ

1422 獲物を狙う態勢 Mayumi
狙いを定めて一気に石を投げるっ!
まさかのギャグみたいなやり方で度肝を抜かれつつ
当然魚は浮かんでこない
彼はそれを何度か繰り返した挙げ句、諦めて「採れなかった」と残念そうにコチラを見た
気持ちは嬉しいけど、それは無理だろう…

1423 石投げた! Mayumi
砂丘の麓、
右側に四駆が停まっているのが見えますが
あそこが本日、最終日のキャプサイト

1424 最後のキャンプは砂丘の麓で Mayumi
奥が10名ぐらいの団体ツアー客用テント
ソコトラ島を扱っている大手の旅行代理店のツアーなので
タープやシェードなどグッズが充実している
そして常に宴会状態
手前がわたしたちのテントエリア
ちなみに、テントはわたしだけが使用し
サラさんとサイーズくんは青空布団で寝袋で眠る

1425 最終日のキャンプサイトの様子 Mayumi
キャンプサイトを一旦後にし
近所の小さな漁村を目指す
この辺の地層もすごいなぁ

1426 アリゾナ州みたいだね Mayumi
エリサル(Erisal)という小さな漁村に到着
小さな港には色とりどりのデザインが施されたボートが並んでいた

1427 小さな漁村エリサル村 Mayumi
村の男たちはこれから漁に出かけるらしい
船を一緒に押し出していたメンバーの一人がいきなり怒鳴りだしてビックリ
どうも、メンバーの一人がふざけて過ぎてちゃんと仕事しないことに腹を立てたらしい
ソコトラの人間はめったに喧嘩しないと聞いていたので驚いた
まぁ、ソコトラ島民もまた人間、たまには喧嘩もするらしい

1428 後ろを押してるおじさんが怒り出してビックリ Mayumi
彼は何かと話しかけてきたけど言葉がわからず
とりあえず彼は漁に出ないらしい

1429 彼は漁に出ないらしい Mayumi
他の男たちは無事出航
少年はにこやかにポーズしてくれた

1430 男たちは無事漁に出ていきました Mayumi
サラさんが魚の買付をしている間に港の周辺を散策
ここはアリスル半島といって
アラビア海とインド洋のちょうど境目に当たる半島で
エリサル村の前に広がるのはインド洋らしい
ちなみにアリヘル・ビーチの前に広がるのは辛うじてアラビア海

1431 小さな小さな漁港 Mayumi
フラフラ散策していたら
ウミガメの無残な姿が転がっていた
ガイドのサイーズくんによると、
本来保護対象である亀を食べることはもちろん禁止なのだけど
ウミガメの肉は実に美味らしく
昔ながらに食べてる人はこっそり食べちゃうらしい
食べたからといって、特に罰を受けるでもなく…
サイーズくんも食べたことがあり、美味しかったと言っていた
おなじ“ガラパゴス”でも亀の扱いが雲泥の差だ

1432 禁漁なのにウミガメ食べちゃった Mayumi
そして漁港にはおびただしい数の乾いたハリセンボンの死骸が散乱していた
ここまで多いと鳥肌
しかしソコトラ島は、ほんとにハリセンボン多すぎる

1433 ハンパない数のハリセンボンの残骸 Mayumi
魚をゲットして
アリヘル・ビーチへ帰着
夕飯ができるまでビーチを散策
日が暮れてきました

1434 アリヘル・ビーチの美しい夕暮れ Mayumi
山からの淡水の川が海に合流しているところ
穏やかで、とても美しい光景

1435 淡水の川と海が合流するところ Mayumi
日が沈んできました

1436 日が沈みゆきます Mayumi
波打ち際をよく見ると
うごめく物体がたくさんいます

1437 波打ち際をよく見るとあいつらが! Mayumi
ソコトラのカニでした
人の気配が無くなって起き出したようです

1438 ミニピラミッドの主、ソコトラカニ参上! Mayumi
そして仕入れた魚で仕上げた
本日の最後のキャンプ飯
魚の素揚げとマカロニ、ホブス
魚は骨が多いけど、相変わらず肉厚で旨い

1439 最後のキャンプ飯 Mayumi
隣の団体ツアー客で、
あの砂丘を登り切った70歳代のおばあちゃんがお誕生日だったらしく
用意されたバースデーケーキのお裾分けをいただきました
でも、厳格なムスリムは宗教的にバースデーを祝わないのと
そもそもあまりこういうスイーツ系は食べつけないらしく
男性二人はあまり手を付けなかったのでわたしがありがたくいただきました

1440 バースデーケーキをおすそ分けしてもらった💛 Mayumi
今宵も日が暮れてまいりました
実はアリヘル・ビーチも夜光虫が見られるらしく
ソコトラキャンプ最終日、
期待を胸に本日も就寝の支度をします

1441 夜光虫見られるだろうか Mayumi
見渡す限りビーチと砂丘しかない中、
辛うじて隠れられるのは砂浜のくぼみにあるちょっとした茂み
ホント、こういうとき女子のトイレはしんどいです

1442 女子はトイレが大変…… Mayumi
夜中にトイレに起きて
ふとビーチを見るとソコトラカニがワラワラ……
感づかれた途端、潮が引くようにいなくなりましたが

1443 夜は彼らの活動時間 Mayumi
ライトを消してしばらく潜んでたら再び砂浜に結集
ライトを瞬間点けてササッと撮影
スマホ撮影では厳しい…

1444 警戒心が強くて逃げ足早いから撮るの大変 Mayumi
何となく、寝る前に砂丘の中腹まで登って撮影
団体客のツアーも今日が同じく最終日だったので
かなり遅くまで灯りがついて大音量の音楽とどんちゃん騒ぎしてました

1445 夜中に砂丘に登って俯瞰したキャンプサイト Mayumi
そうして夜が更けていきます
次へ続く
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<ソコトラ島 Socotora Islands Location Map>
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