【訪問時期 Visited Date】2020/3/3~2020/3/11
【訪問場所 Visited Site】ソコトラ島 デトワ・ラグーン Detwah Lagoon, Socotra islands, Yemen
※文中の料金等は2020年3月現在のものです
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前回の旅行記
今回は、ソコトラ島西部にある、ソコトラ島でもっとも美しいホワイトサンドビーチ「デトワ・ラグーン」を訪問、その中編です!(写真が多いので前中後の3分割します)
<ソコトラ島訪問マップ Socotra visited Map>
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キャンプサイトで一休みしたあとは
いよいよラグーンの洞窟に住むという洞窟おじさんの元へ
ランチはそこで振る舞ってくれるそうです

901 いよいよ洞窟おじさんのところへ Mayumi
ラグーンづたいに岩山の砂利道を歩く
洞窟まではキャンプサイトからおよそ2kmほどの距離

902 ラグーンづたいに岩山を歩く Mayumi
お約束のだんだん道なき道になっていく
波打ち際の岩は波などで侵食されて穴がボコボコ
一部滑りやすく、見た目以上にリスキーなので慎重に歩きます

903 結構リスキーな道を歩く Mayumi
およそ30分後、
ようやく洞窟おじさんの棲む洞穴に到着

904 洞窟到着! Mayumi
玄関の門代わりのボトルツリーとソコトラ固有種のアロエ

905 玄関代わりのボトルツリー Mayumi
表札代わりのイルカの骨格標本
なんだかすごい

906 表札代わりのイルカの骨格標本 Mayumi
きわめつけは階段がなんとクジラの顎骨でデコレーション
さすがソコトラ島……

907 階段代わりのクジラの巨大な顎骨 Mayumi
奥に座っているのが
いまやソコトラ島の観光名物の一つとなった
デトワ・ラグーンの洞穴に棲む洞窟おじさん「アブドラ(Abdullah)さん」
ツアープログラムにはたいてい組み込まれる人気者

908 ソコトラ島名物の洞窟おじさんの一人、アブドラさん Mayumi
年齢不詳ですが、おそらく30代後半~40代前半
生まれも育ちもこの洞窟で
代々男子がこの洞窟を受け継ぎ生活するそうです
かつては家族全体で暮らしていたそうですが
時代は移り変わり、彼もおそらく観光客相手のこの商売でたくさんの収入を得たのでしょう
今では基本、近隣の村に建てた普通の家で、愛する奥様と6人の子どもたちと暮らし
観光客が訪れるときに洞窟で過ごす二重生活をしているそうです
しかも結構いい四駆乗り回してました…
英語はかなり片言ですが、
屈託ない笑顔とよく喋るおじさんで、実にユニークです
「シーフードをいっぱい食べて性欲満点!
だから僕には奥さんとの間に12人も子どもが生まれたんだ!」と豪語していました
(ただ、そのうち6人は死産あるいは何らかの理由で亡くなったらしいけど)

909 思ったよりも若かった Mayumi
調理場のかまど
無人島生活みたい

910 調理場のかまど Mayumi
ムール貝が山盛り

911 ムール貝の残骸がいっぱい Mayumi
ホタテなどの貝殻も山盛り

912 ホタテの貝殻もいっぱい Mayumi
洞窟の最奥部で飼われているのは…

913 洞窟のさらに奥にで飼われているのは…… Mayumi
なんとニワトリ
ソコトラ島にニワトリがいた
でも卵を産ませるために飼っているらしい

914 穴の中ににわとりがいた! Mayumi
朝採れのイカを手際よくさばく
アオリイカとかヤリイカではなく
寸胴で足が短いのでコウイカという種類かもしれない

915 朝採れのイカをさばく Mayumi
こちらも目の前のラグーンで採ってきたばかりのムール貝
シンプルに塩茹で

916 ホタテの貝殻の器 Mayumi
器代わりのでっかい帆立貝
エコですね

917 イカを細かくさばく Mayumi
イカは油で炒めて味付けは塩のみ
木べらの手作り感がワイルドでいいですね

918 イカを炒める Mayumi
出来上がりを盛り付け

919 盛り付け Mayumi
ガイドのサイーズくんは
12時になったのでおもむろにメッカに祈りを捧げはじめる

920 唐突に12時の礼拝 Mayumi
本日のランチ
茹でたカニとムール貝
カニは身が少なく食べにくいけど、まぁ旨い

921 本日のランチのカニとムール貝 Mayumi
さらに炒めたイカと白身の焼き魚
これに主食のサフランライス
とれたて新鮮なシーフード三昧
ぜひパスタやピザでいただいてみたかった!

922 新鮮シーフードのオンパレード Mayumi
ムール貝の身は小さいけど
磯の香りが口いっぱいに広がって、まさに採れたて
ちなみに、
ソコトラ島の住民は基本的に魚以外シーフードはあまり食べない
ムール貝やホタテ、カニ、海老、ロブスター、イカ、タコ、ウニなどなど
日本人が高い金払って食べまくる食材が腐るほど海にあるのにあまり食べつけないらしい
アブドラさん一家はラグーン育ちなので慣れているけど
ガイドのサイーズくんはご飯以外あまり手を付けてませんでした
ところ変われば…食も変わる、ですねぇ

923 ムール貝はちょっと小ぶり Mayumi
この巨大なバケツというかプラスチックの樽は
雨水を溜めておくための容器
これを汲んで、食材を煮たりチャイの水を沸かしていた
恐る恐る中を覗いてみると

924 雨水をためた巨大なプラスチックの樽 Mayumi
見なかったことにしよう、と思った……
でも幸い、お腹は全く壊さなかった(鉄の胃腸だからか、火が通っていたからか…)

925 見てはいけないものを見てしまった…… Mayumi
ひとしきりシーフードを堪能して
今度はおじさんの庭であるラグーンを案内してくれることになった
サイーズくんはここでお留守番
岩に書いてある文字は、ペルシャ語?で何かの詩らしい

926 洞窟おじさんについてラグーンに降りていく Mayumi
先に降りて待っていたアブドラおじさんの指差す方向には……

927 これを見ろと指差すところには… Mayumi
岩場に大量の天然岩牡蠣がへばりついていた

928 大量の天然の岩牡蠣! Mayumi
表面を石でガンガン潰して、中身をほじくり取り出す

929 石でガンガン牡蠣をたたき壊す Mayumi
小粒の岩牡蠣
食べごたえはないけど、確かに牡蠣、ほんのり甘くて案外さっぱり
ポン酢か醤油が欲しい!

930 ちっちゃいけど、新鮮なので美味しい Mayumi
アブドラおじさん、急に駆け出した

931 洞窟おじさんが突然駆け出した Mayumi
向こうにはもっとたくさんの牡蠣がへばりついていた
食べ放題だけど、ほとんど誰も手を付けないらしい

932 ここにはもっとたくさんの牡蠣が Mayumi
「このラグーンは僕の庭だから、どこにどんな生き物が生息しているか知り尽くしてる
だから次に採るのはタコ!
どこにタコが潜んでいるかも全部把握してるよ!」
と迷いもなく沖合に向かって進む
お昼のこの時間、ラグーン内は干潮タイム
すっかり潮が引いて歩きやすくなってました
その分、足元に魚やいろんな海の生物が見え隠れします

933 次の獲物を探しにラグーン沖合へ Mayumi
途中でおじさんが何かを発見

934 おじさんがなにか発見! Mayumi
「バルーンフィッシュだよ!」
とパンパンに膨れ上がった2匹のハリセンボンをゲット
ハリセンボンは食べるところがないので逃がすけどね

935 なんと、ツインのハリセンボン! Mayumi
足首程度の浅瀬なのにハリセンボンが結構泳いでいる
あっちもこっちもハリセンボンだらけ
ちょっとちょっかい出したら、この「やめてぇ~」の顔がたまらない

936 浅瀬で漂うハリセンボンにいたずらしてみる Mayumi
手のひらに乗せてみた
以外に痛くない
軽いしね

937 手のひらに乗せてみた Mayumi
ツンツンちょっかい出してたらいきなりプシューッとしぼんだ!
ちっさ!

938 プシューッ、小さくなった! Mayumi
もれなくカニもいた
これは別の赤いソコトラカニ
黄色のカニはビーチに生息しているのでラグーン内では見かけませんでした

939 カニもいた Mayumi
これはクモヒトデ
軟体動物みたいに柔らかいのかと思ったら意外に硬かった

940 クモヒトデは結構固い Mayumi
スポンジみたいな謎の緑のもふもふ海綿体の海…
なんだかふしぎな光景

941 謎のモフモフ海藻 Mayumi
なまこもいっぱいいた
「外国人でなまこ食べる人もいるよね、僕は食べ方わからないけど」だそうだ
わたしもあまりナマコ酢とか食べないので(酢もないし)これには手を付けなかった

942 なまこもたくさんいた Mayumi
「ここ!」と
おもむろに砂底に手を突っ込むアブドラおじさん
細い棒と手を使ってタコを引きずり出している

943 いよいよ狙ったタコ発見 Mayumi
足を捕まえた!

944 格闘! Mayumi
5分ほどの格闘の末、見事捕獲
タコは吸盤を使ってもがくもがく

945 やっとひっ捉えました Mayumi
最後の悪あがきに墨を撒き散らすタコ

946 最後の悪あがきに墨を吐くタコ Mayumi
観念しました
こうしてみると、結構でかい

947 結構でかい Mayumi
タコゲットにご満悦
蛸壺も使わず素手でゲットするとは、さすが海育ち

948 タコゲットにご満悦 Mayumi
ついでにウニもゲット

949 ついでにウニも確保 Mayumi
もういっちょ、ウニをゲット

950 もひとつウニ確保 Mayumi
ウニ2匹とタコ1杯が釣果
ホタテもいたけど「ホタテ、好きな人もいるよねぇ~」と言ってなぜかスルーされた…
食べたかったな

951 ウニの串刺しとタコの釣果 Mayumi
ウニはその場で新鮮なうちにさばく

952 ウニはその場でいただく Mayumi
身は小さいけど
磯の香りとしっかりウニの味がして甘くて旨い
醤油欲しい
アブドラおじさんの奥さんや子どもたちもシーフードは好きだけど、
ウニだけは食べないらしい

953 身はちっちゃいけど甘くて美味しい Mayumi
別の模様をしたクモヒトデ
アクセサリーみたい

954 また違うクモヒトデ Mayumi
奇妙な物体があちこちで沈んでいた
アブドラおじさんも昔から謎のものらしく、
あとで調べたら、
タマガイという貝が卵を産み付けるときに自身の粘液と卵を混ぜて作る「砂茶碗」とヤツだそうだ
要するにカエルの卵の砂バージョン
海のフシギ…

955ふしぎな海の物体「砂茶碗」 Mayumi
完全に潮が引いたところには牡蠣がへばりついた岩がゴロゴロ

956 牡蠣がこびりついた岩がゴロゴロ Mayumi
その裏をめくると、
なにやら透明なプチプチが大量にくっついていた
アブドラおじさん曰く、
これらはイカの卵で
潮が満ちている間にイカが岩に卵を産み付け、
およそ13日間で卵が孵化するとのこと
見たところすでに9日間経っていて、あと4日もすればベビーイカがたくさん誕生するとのこと
イカの卵なんて人生ではじめて見た
ここはまさに海の博物館だなぁ

957 裏返すとイカの卵がびっちり Mayumi
しょっちゅう見かけた海底に沈む得体のしれないぶにぶにウンチ
あとで調べたら、
「ギボシムシ」という海のミミズが吐き出した、紛れもない「ウンチ」らしい
なるほど~

958 これはギボシムシが作った「海のうんち」 Mayumi
ラグーン観光はひとまず終了
アブドラおじさんは次に訪れる観光客グループをもてなすため準備に取り掛かる

959 ラグーン観光は終了 Mayumi
すでに次のグループは到着していて
さっそく食事の支度
さっき採れたタコは彼らへの土産らしく
わたしはありつけなかった…残念

960 さっそくタコをさばいて調理 Mayumi
ラグーン内には毒針を持ったアカエイもうようよ泳いでいるらしいので
足元には十分気をつけましょうとのこと…
洞窟おじさんのラグーン教室は想像以上に楽しかった!
そしてキャンプサイトに戻ります
続く
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